最近好きな本です。
ある人のnoteを見ていたらこの本から引用されていて気になって。
「ふたつよいことさてないものよ」の章が好きです。よいことがひとつあると、ひとつわるいこともバランスよく準備されている。そういうことを知っておくと、事前に覚悟したりしのげるようになるでしょ、と書かれていて「たしかにそうだった」と思いました。
「人の心などわかるはずがない」など、当たり前のことなんだけど、心の機敏な動きのことが、ことばにしてちゃんと書かれているのが新鮮でした。
河合先生の文章がすごく読みやすい!短い章ごとにちゃんとオチがついていておもしろい。
河合先生の「子供の宇宙」と「猫だましい」も同時にゲットしたので読むのが楽しみです。
マティス、ゴッホ、モネ、ドガ、セザンヌなどの印象派の画家に関するお話が4章。それぞれの画家の身近にいた人物からの視点で描かれています。
アンリ・マティスのアトリエで身の回りの世話をしていた女中さん。80代で体の動かしにくいマティスに代わり、カンバスを持ち上げ指示どうりに切り紙を貼っていく。数人の女中どうしがキッチンで「次はどんな作品を作られるのかしら」と楽しみにしている。光景が浮かんでくるようで、画家たちが身近に感じられてすごく好きです!
タンギー爺さん、ゴッホの絵でも十分優しさが伝わってくるのに、この本を読むと描いていたゴッホの気持ちも想像できて、更に印象深く…。
湯本さんの短編集。
この中の「焼却炉」の話が好きです。
ミッション系の女子高。ほかの子がやりたがらない、使用済みの生理用品が入ったゴミ箱を焼却炉に運ぶ係をいつもしていた女の子2人。焼却炉までの遠い道のりを、二人でゴミ箱の取っ手を半分こしながら、ぽつぽつ話して歩く。
焼却炉の中で燃えていく色んな色の生理用品を、眺める。
「燃えろ、燃えろ」
湯本さんの、女の子が出てくる作品は情景が独特で、映像のように頭に入ってきて好きです。「ポプラの秋」も。
ときどき読んでる図鑑。
それぞれの星座に神話の背景があって(どれも予想外でぶとんでいて面白い。神話の本も読んでみたい!)絵も色んな作家さんが描いてて変化があっておもしろい。
こぎつね座だけなぜか「神話には関係ない」と書かれてておもしろい。
今年の夏はいるか座を見つけたいです!